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明治43年(1910)
愛知縣商品陳列館の開館
愛知県の商工業の振興のために
明治43年に商工業の振興を目的として大須門前町に建てられたルネサンス様式の建物で、主に愛知県の工業製品が陳列されていました。
同館の前身は、明治11年4月に創立した工藝博物館(明治14年に公立名古屋博物館、明治16年に愛知縣博物館と改称)。美術、工藝、衛生、教育、農産、林産、水産などに関する物品を陳列していましたが、県下産業の発達・進展に伴い、規模の拡張、組織の改革を迫られました。
本所は県・市に、新たな陳列館の建設を要望したところ、市会がこれを決議し、着工を待つばかりとなっていました。ところが日露戦争による経費節約で、事業は延期。街角には戦勝ムードにもかかわらず失業者があふれ、戦争による商工業への打撃は大きいものがありました。
新規の事業が不況を打開するものと、本所は再び陳列館の早期着工を要請し、明治40年に県会がこれを可決。こうして商品陳列館は建設の運びとなりました。
漆器向付図案
(出典:愛知縣商品陳列館図案資料)
木工寝室用家具図案
(出典:愛知縣商品陳列館図案資料)
装身及携帯品図案
(出典:愛知縣商品陳列館図案資料)
愛知縣商品陳列館