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明治14年(1881)
名古屋商法会議所の誕生
「明日の名古屋」のために立ち上がった43名の同志
明治時代、欧米諸国の主要都市には既に商業会議所が設立されており、商工業の発展に多大な貢献をしておりました。
一方、わが国では、まだ商業会議所は設立されておらず、当時の伊藤博文工部卿、大隈重信大蔵卿は、実業家に対し、その設立を働きかけました。
名古屋商法会議所は、公益を図るとともに商工業の伸展に資することを目的に、明治14年2月、43名の同志によって、設立の議が決せられました。
初代会頭 伊藤次郎左衞門(祐昌)
本所は、初代会頭に伊藤次郎左衞門(祐昌)氏が就任し、全国で16番目の会議所として3月28日に設立されました。設立当初は、売買取引期限の改善、各商業申合せ規則の設定、商況調査、各種誌説に関する建議などの事業を行なっておりました。
名古屋商法会議所創設願書
私共儀
当地商法ノ広益ヲ量リ人情ヲ酌ミ之ヲ実施スルノ方法ヲ議シ物品取引上ノ弊習ヲ改良民心安堵ノ根基ヲ定メ度ニ付名古屋商法会議所開設支度別紙創設主意書及規則並議事規則相添此段奉願候也
明治十四年二月二八日
名古屋商法会議所創立発起人総代
名古屋区鉄砲町
平民 岡谷 惣助
同
名古屋区茶屋町
平民 伊藤 次郎左衞門
初代会頭 伊藤次郎左衞門(祐昌)
名古屋商法会議所の「創設願書」、「創設主意書」、「規則」、「議事規則」の草案
(所蔵:名古屋市政資料館)