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明治43年(1910)
第10回関西府県連合共進会
名古屋市の産業発展に大きく寄与した関西府県連合共進会
関西府県連合共進会は、第1回目が明治16年に大阪市で開催されて以来、国内の大規模博覧会として、3年おきに開催されていました。明治43年の当地開催の趣旨は「日本全国から多くの人に名古屋に訪れていただき、当地の製品を広く世間に知らしめ、モノづくりの発展に資する」こと。
本所も、産業発展のための一大イベントとなるよう、準備・開催にあたり尽力しました。県知事に対しては「大規模な博覧会にふさわしい施設となるように、名古屋市と連携して準備に着手してほしい」と要望。その後、愛知県が打ち出した予算規模は、前回開催の4倍にまで達し、北海道・東北・九州を除く全国からの出品物を展示した大規模博覧会へと発展。本市の産業発展に大きく寄与しました。
出展物の中には、「豊田佐吉氏の織機」も含まれており、その評価として「構造や性能が優秀で、欧米先進国の製品に匹敵する」と、世界的価値を有しているとの評価を受けています。
本所は開催後、意匠の優秀な出品物を撮影・出版することで、当地をはじめとする洗練された製品を広く世に広めました。
会場図
開催概要
目的 | 当地の製品を広く世間に知らしめ、モノづくりの発展に資する |
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会期 | 明治43年3月16日~6月13日 |
入場者 | 2,632,748人 |
場所 | 旧御器所村(現在の鶴舞公園周辺) |
出品物 | 約129,000点 ※愛知県からは、陶器、木材など各分野から10,295点が出品 |
開場風景(出典:第10回関西府県連合共進会事務報告)