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平成17年(2005)
中部国際空港(セントレア)の開港
中部に新たな国際空港を
昭和50年代、将来の国際化の進展と、それに伴う大量・高速輸送時代到来への対応として、「新たな国際空港が必要だ」という機運が高まり始めました。
この構想は、昭和60年に大きく動き出します。建設促進活動を地域一体となって推進するために、地元自治体や本所などの経済界によって「中部新国際空港建設促進期成同盟会」が1月に結成。さらに、12月には、建設への具体的な調査を進めるための組織として「財団法人中部空港調査会」が本所ビル内に発足しました。
同会により様々な調査が行なわれ、平成元年3月、愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市の首長懇談会にて、「伊勢湾東部の海上」が候補地として望ましい旨を合意。具体的な空港のイメージや事業化に向けた方向を基本構想として平成3年6月に「中部新国際空港の全体像について」が公表されました。
中部国際空港の誕生
地元が責任をもって候補地を選定し、基本構想を纏め上げたことが国に評価され、平成3年11月の閣議決定において、中部新国際空港は正式に「調査実施空港」に位置づけられました。
その後、平成8年に建設へのゴーサインが出され、本所、経団連、社団法人中部経済連合会を中心とする「中部新国際空港民間出資促進委員会」を通じ、民間企業の資金協力を経て、愛・地球博の開幕に向けた工事が急ピッチで進められました。こうして、平成17年2月、念願の「中部国際空港(セントレア)」が開港しました。
名古屋商工会議所ビル内に事務所を開いた中部空港調査会
(出典:『セントレア未来へ』中部国際空港開港記念誌)
2002年1月、旅客ターミナルビル着工時の様子(出典:『セントレア未来へ』中部国際空港開港記念誌)
平成17年2月17日の出発ロビーでの開港式
(出典:『セントレア未来へ』中部国際空港開港記念誌)